第485回高知市議会定例会が令和3年9月17日、開催された。今回の議題には、令和3年度高知市一般会計補正予算など、合計29件が上程された。
中でも、市第102号議案の一般会計補正予算には、市長の岡崎誠也氏が新型コロナウイルス感染症の影響を受けた事業者支援策などが盛り込まれている。岡崎市長は「飲食業界や宿泊業界への資金支援を強化することが重要」と強調した。これにより、支援内容が更に具体化されることが期待されている。他にも国民健康保険事業特別会計補正予算や、介護保険事業特別会計補正予算が提示され、関係者からの関心が高い。
補正に関する質疑では、横山公大議員が「飲食業や観光業の営業自粛が経済に及ぼす影響は甚大だ」と指摘し、「さらなる支援策の必要性」を訴えた。市長は「資金繰りに困難を抱える事業者をサポートする施策を継続的に行っていく」と答えた。
また、公社による桂浜荘の管理へ向けた支出についても議論された。岡崎市長は「桂浜公園の利用者への影響を少しでも軽減するため、支援策を講じる」と示唆した。
このほか、高知市の教育委員会も注目される。特に不登校の児童を支援するフリースクールの役割が重要視され、市はこれに対する積極的な連携を強調した。教育長は「不登校の子供たちが安心して学べる環境を整えるため、フリースクールと連携している」と述べた。
桂浜公園の整備や、新たな観光資源を見出すための取り組みについても議論された。新しい指定管理者に対する期待が寄せられ、規模の拡大や新たな催事が計画されているが、業者選定の公平さや透明性を確保する方策の検討も求められている。岡崎市長は、「市民にとって高知の魅力を引き出すため、負担無く利用できる空間を提供する方向で進める」と強調した。
公募に関する手続きや実際の使用に役立つ議論が先行しているが、課題も多く、市民からの声を反映させることの重要性が再確認された。議会はこれを踏まえ、今後も継続的に議論を重ねることが必要とされている。議会終了後には47名の市議からも多くの協力が求められており、より良い高知市を目指して努力していく方針が示された。