第481回高知市議会12月定例会が、令和2年12月15日に開かれた。
この会議では、令和2年度の高知市一般会計補正予算や、産業立地推進事業特別会計補正予算、介護保険事業特別会計補正予算などが審議された。「新型コロナウイルス感染症による影響が続いている中、経済回復に向けた施策が急務である」このように各議員が市の施策に対する意見を述べた。
議会では、特に新型コロナウイルスの影響に関する議論が目立った。海治甲太郎議員は「感染者数が増加している中、特に飲食業には困難な状況が続いている」と訴え、市独自の予算支援の強化を求めた。また、特定の業種に対する支援の必要性や、それに対する市の予算の確保が議論された。
岡崎市長は、「今年度の予算については様々な検討が行われており、今後も緊急の支援策を継続的に実施していく必要がある」と強調した。市では現在、飲食店や小売店などへの支援策を拡大するための準備を整えている。
さらに、来年の第68回よさこい祭りの開催についても意見が交わされた。海治議員が「今後も感染対策を徹底しつつ、祭りの開催を目指すべき」と述べる中、岡崎市長は「感染状況を見極め、適切に対応していく」と応じた。
このほか、アートアクアリウム展についても議論がなされた。岡崎市長は「このイベントを通じて地域経済の活性化を図りたいが、感染対策は怠らない」と述べ、状況を見極めながら進める意向を示した。
また、新型コロナウイルス感染症全面拡大の影響を受けた支援策として、県外から高知に訪れる観光客の動向にも注目が集まる中で、市民や観光関係者からの意見も取り入れながら、さらなる施策を考えていく必要があるとされる。市は、観光業を支えるための新たな施策の立案に向け、より多くの意見を収集し、今後の課題として取り組む方針である。
このように、会議では新型コロナウイルスの影響を踏まえた施策の重要性と、地域経済の支援に向けた議論が重ねられ、多くの市民の声が代弁される場となった。今後も、地方行政の柔軟な対応が求められます。