令和3年3月16日に開催された第483回高知市議会定例会では、多くの重要議案が上程されました。 まず、議題として扱われたのは、令和3年度の予算案や多様な条例改正案です。特に、市民生活に密接に関わる予算案に対する議員からの意見や質問が多く患者支援や防災問題、地域活性化といった多角的な視点が反映されています。
海治甲太郎議員は、市が進める人権問題への取り組みとして、犯罪被害者支援について詳細に質問しました。高知市は、令和2年11月に「にじいろのまち宣言」をし、差別や偏見のない社会を目指していますが、具体的に被害者支援へのフォーカスをどのように進めるかが焦点です。谷脇市民協働部長は、相談窓口を設置し、地域の支援機関と連携する重要性を述べ、今後の方針を示しました。
また、防災行政についても注目が集まりました。議員は南海トラフ地震に備えた市の防災態勢を確認し、特に地域住民が自助・共助で備えられるような施策の充実を求めました。松村和明防災対策部長は、これまでの取り組みを踏まえつつ、今後の訓練長期化が求められています。
さらに、市営住宅や公共施設の整備に伴う電気自動車の導入についても議論されました。市の新エネルギービジョンに基づく政策に関し、今西環境部長は、技術革新や気候変動に合わせた柔軟な対応が求められていると発言。
加えて、亜杉の木を使った風景や、スマート農業や地域振興にどのように連携できるかも話題となり、農林水産部が全庁的な横串を通じた連携を図る重要性が再確認されました。