令和5年第498回高知市議会定例会が9月14日に開かれた。日程第1では令和5年度高知市一般会計補正予算など、予算に関する議案が一括で審議される。また、岡崎邦子議員が市長に対し具体的な政策の見直しを求めるなど、主要な問題についての議論が交わされた。
最初に、岡崎邦子議員は市長の政治姿勢について質問を行った。国の動向に対し地方自治体としての役割を強調し、「国民生活に直結する法律や政策のチェックも地方議員に求められている」と述べた。同氏は、特に福島第一原発の処理水の海洋放出や沖縄での軍事化、日本の核兵器に関する問題について、持続的な監視と市民の意識の喚起が必要であることを訴えた。市長はこれに対して、国際基準に従った手続きを説明するとともに、漁業者との対話の重要性を強調した。
さらに、岡崎議員は市の男女共同参画についても言及し、高知市における女性の活躍を支援する必要があると訴えた。具体的には、女性副市長の就任や、女性議員の増加による政策決定への参加を求めた。市長は、選任にあたっては男女の別を問わず適材適所の原則を守るとした。議会の質疑応答の後、教員の処遇改善に関する質問も続き、岡崎議員は会計年度任用職員への勤勉手当支給の実現を強く訴えた。これに対して、総務部長は、条件を整備していく必要があると回答した。