第497回高知市議会定例会が6月15日に開会された。
会期は本日から7月3日までの19日間と決定された。
この日は19件の議案が提出され、主要なものには令和5年度高知市一般会計補正予算が含まれています。
岡崎 誠也市長は議案説明の中で、消防職員による暴行事件について謝罪し、処分内容を報告しました。
暴行を働いた職員には1か月間給料の10分の1を減額する懲戒処分が行われました。
経済状況の説明として、岡崎市長は国内総生産の速報値を引用しました。
今年1月から3月期の成長率が前期比で0.7%の増、年率換算で2.7%のプラス成長となったことを強調しました。
また、4月の消費者物価指数が前年同月比で3.4%の上昇を示していることから、物価高騰対策が急務であることも述べられました。
議案の中には、特に子育て支援を目的とした補正予算が多く計上されています。
市は物価高騰の影響を受ける子育て家庭への支援策として、小中学校の給食費の負担軽減を行い、約14,200人の児童・生徒に対し9月分の給食費を全額免除する計画が示されました。
また、保育料の全面無料化や、放課後児童クラブの保護者負担金の免除なども行われ、これらの支援によって最大で3億9,400万円の負担軽減が見込まれています。
市長は今後の物価対策についても言及しました。
加えて、南海トラフ地震に備えた防災対策や、中小企業振興に向けた施策の重要性を強調しました。
観光振興活動については、「らんまん」の影響で観光客が増加した実績が報告され、地方創生が進むことを期待されています。
議会は次回、経済状況や子育て政策に関する審議を行う予定であり、引き続き適切な決定が求められています。