令和2年第481回高知市議会定例会が、12月14日午前10時に開会した。
本日は主に、令和2年度の高知市一般会計補正予算に関する議案が取り上げられる。これには、コロナ禍での観光振興への支援策や、経済再生に向けた施策が影響する内容も含まれる。
平田文彦議員は、コロナ禍による観光業への影響と高知市での支援策の具体的な内容について質問した。彼は市長に対し、桂浜公園の再整備計画を脚光を浴びせ、その観光価値を高める必要性を強調した。商工観光部長の楠本太君は、整備の前倒しを行う理由を述べ、屋外観光地へのニーズが高まる中での早急な整備計画について言及した。
また、観光復興のキーワードとして、平田議員は来年のよさこい祭り開催への期待を示し、感染症対策と祭り開催に向けた具体的な取り組みを求めた。市長岡崎誠也君は、過去の中止歴に触れながらも、祭り関係者との意見交換の重要性を述べ、公平で多様な意見が今後も必要であることを強調した。
教育振興についての議論も行われ、平田議員は少人数学級編制の重要性を訴え、教育長山本正篤君に意見を求めた。教育長は、現在の教育現場において感染拡大防止が極めて重要であるとの見解を示し、少人数学級の導入は学力向上に資するとの持論を述べた。これに対して、市長も地域の教育課題に対する積極的な解決策を模索する立場を示した。
その後の質疑では、環境問題への取り組みも議題に上がった。引き続き、プラスチックごみやごみ処理の現状について、環境部長今西剛也君が説明。プラスチック資源循環施策の目標などをもとに、高知市の取り組み状況を報告した。また、令和2年の災害復旧計画も商工観光部長から説明があり、今後、適切な施策とスピード感を持った対応が求められていることも指摘された。
高知市は、観光業の振興を初めとする経済の回復に向け、予算案の承認を得て新たな一歩を踏み出そうとしている。在宅勤務やデジタル施策の拡充、また防災対策の強化を加え、2021年に向けての足固めをしている。市民生活と経済活動の再開に向けては、それぞれの関係者が適切な判断を行い、持続可能な発展を目指していくべき時期が迫っている。