第500回高知市議会定例会が、令和6年3月27日午後2時に開会された。
今回の会議では、令和6年度の各種予算案や条例議案が提案され、議論の中心となった。特に高知市一般会計予算は、対前年度比76億円増の1561億円となり、子ども医療費助成の拡充など市民が期待する施策に取り組む内容が盛り込まれたと市長の桑名龍吾氏は強調した。
また、これにより子ども医療費助成制度が中学3年生まで拡充されることが決まった。桑名市長は「早期に実施し、市民に変化を実感してもらえるよう努める」と述べた。これに対して、公明党議員の高木妙氏も、子ども医療費助成の拡充が重要な意義を持つとし、市長の取り組みを評価した。
さらに、福祉関連の予算案も多く提出され、高知市福祉医療費助成条例の改正案が可決された。これにより、子どもの医療費が中学生まで無償化されることが期待されている。具体的には、10月1日から施行し、令和7年度以降の拡充額はおよそ1億7,400万円を見込むという。
併せて、訪問介護事業所への支援を求める意見書や、若者のオーバードーズ防止対策の強化を求める意見書も議題に上がった。
訪問介護事業所は、多くが危機的状況にあり、地方におけるサービスの安定供給が求められる中、基本報酬の引き下げが影響を及ぼすと危惧されている。この議案に対し、岡崎邦子議員は、若者のオーバードーズ対策の重要性を訴え、特段の対策を強化すべきだと強調した。
最後に、多くの議案が可決され、特に教育職員の増加を求める意見書や、ジェンダー平等に関する取り組みが求められたことも注目すべき点である。各議員は、これからの具体的な施策についても協議を進め、持続可能な市政運営を目指す姿勢が示された。