令和4年第490回高知市議会6月定例会が、6月21日に開催された。
会議では、令和4年度高知市一般会計補正予算など多岐にわたる議案が審議された。この中で特に注目を集めたのは、医療的ケア児支援法に関連する発言だった。岡崎 豊議員が医療的ケア児への支援の必要性について問い、特にその日常生活の困難さについて訴えた。
岡崎 議員は、「医療的ケア児支援法が成立したことで、初めて福祉のスタートラインに立てた」とし、具体的な支援体制の整備が求められると強調した。これに対し、岡崎 市長は、「支援策の充実を進めている」と述べたが、国の動向を注視する必要性についても言及した。
次に、燃油や原材料の価格高騰が影響を及ぼす農業や漁業への対策についても議論が交わされた。農林水産部長の弘瀬 優氏は、燃油の価格が昨年度に比べ約60円上昇しており、農業者への影響が懸念される中、国の制度を活用した支援策の導入を計画していると報告した。これに対し岡崎 議員は「迅速な支援策が必要」とし、地域振興に向けた具体策を求めた。
更に、高知市の独り親支援についても触れられた。岡崎 議員がこの支援の重要性を訴えるとともに、実態調査を踏まえた充実した支援策が必要であると強調。市長は「相談窓口の充実等に取り組む」と応じた。
他にも、多くの義案が審議され、議員たちの質問に対し市長や部長たちが答弁を行った。例えば、新規就農者支援や空き家対策、野生鳥獣による農作物被害対策など、多岐にわたる課題に対し、さらなる支援と制度見直しへの期待が示された。
会議の結果、今回提出されたすべての議案について審議が進められ、各議案について必要な意見が活発に交わされた。その後の会議進行され、次回の議会も含め、引き続き市民の voices に配慮しつつ、政策実現に向けて進められることが期待される。