令和元年第472回高知市議会で行われた定例会では，多くの議案が提出された。特に注目を集めたのは，令和元年度高知市一般会計補正予算や収益事業特別会計の補正予算などである。
本定例会では，岡崎誠也市長が出席し，市民の利便性向上や福祉の充実を強調して議案を進める意向を示した。補正予算に関する質疑では，議員からのさまざまな質問があった。なかでも，岡崎邦子議員は秦中央保育園の移転計画について具体的な進捗を求めた。丸木市民協働部長は，開園時期がズレた理由として，設計業者の選定に時間がかかったことをあげた。
また，補聴器助成制度について，はた愛議員は高齢者支援の一環としての重要性を訴えた。難聴者への支援策が現行制度では不十分と指摘し，市内での意見書採択の必要性を強調した。さらに，観光施策についての質疑では，桂浜荘の運営方針や、今後の観光業の振興策が提言された。
議会では，地域活性化や事業者支援についても触れられた。特に，新電力会社や再生エネルギーの重要性が高まる中，地域密着型の良好なエネルギー供給体制の構築が求められている。地域の青年たちを対象とした勉強会の実施や，今後の新たな施策についても議員から提案が寄せられた。
今後の議会では，補正予算案の採決や，具体的な施策の進捗が求められる。議会の運営や決算の認定についても市民の声を反映した形で進められることが期待されている。市民の生活向上に寄与するための議論が進められ，市政に生かされることが求められている。