令和5年第1回市議会定例会が開かれ、多くの重要な議題が取り上げられた。
その中でも特に「行政備蓄の管理等について」を巡る質疑が注目を集めた。公明党のしらが郁代議員が、行政備蓄品の管理・点検の方法を改善すべきだと提起した。
これに対して、危機管理局長の山内竜二氏は、集中備蓄が本庁及び各支所の計10か所、地域内備蓄が小学校など78か所に置かれていることを説明した。食糧や資機材、生活用品を含む備蓄内容も確認され、必要な支援が求められるとした。
次に、「特別支援学校の福祉避難所への活用について」も議論された。障害者を支えるための施策が必要であるとの意見が多数寄せられ、健康福祉局長の成尾彰氏は、特別支援学校との協議を進めていると報告した。
また、「デフリンピック東京大会への支援」も重要なテーマとして挙げられ、観光交流局長の有村浩明氏がデフスポーツや共生社会の普及に向けた取り組みを強調した。これは広範な観客層を対象とする新たな試金石となりうる。
子宮頸がんワクチン接種の推進も重要な課題であり、健康福祉局長の成尾氏は接種件数の増加と、それに伴う支援体制の整備に言及した。特に、HPVワクチンについての教育と普及が求められている。
さらに、「アピアランスケア」の重要性についても触れられ、病院事務局長は、患者の社会生活を支える取り組みが進められていることを説明。多様なニーズに応えるための体制強化が必要だとした。
また、女性職員の管理職登用に関する質疑も行われ、市長は現状の19.2%から更なる登用を目指す意向を示した。これは市の政策方針決定において双方向の視点をもたらすものと期待される。
最後に、清掃行政の見直しや消防団員の充足状況など、多岐にわたる議題に関して様々な意見が交わされ、課題解決に向けての提言がなされた。これらの成果が市民生活の向上に寄与することが期待される。