令和6年第2回定例会での質疑は、小南政幸議員が保育行政についての質問を行ったことから始まった。この中で、合原ちひろ議員は、「鹿児島市での保育士の確保が重要な課題である」と強調した。さらに、4件の条例改正に関連し、保育士の配置基準が変化する背景について質疑し、特に「色々な手当が適用されている保育所ではすでに手厚い配置が実現している」と言及。こども未来局長の浅井孝氏は、経過措置があることを説明した。
合原議員はまた、保育士による事件についても言及し、過去何例も発生した問題に関して「これまでに不適切な保育が疑われた事案はなかった」との説明に疑念を呈した。安全性を確保するため、施設での管理が必要であると市長下鶴隆央氏も同調した。次に、県工業試験場跡地の利用について、甲斐ひろのぶ議員が「設置方針はどのようなものなのか」と具体的な計画を質す場面もあった。
議題が進む中で市民生活と環境に関する施策にも触れられた。環境局長の森崎浩文君は、「電気自動車普及に向けた取組として、公共施設への充電器設置も検討している」と述べ、動物愛護についての質問が続いた。市内の動物愛護管理センターの活動に対して支持が集まる中、地元市民の参加が重要であると認識され、動物愛護の日が制定された旨の報告もあった。
最後に、やはり今回の議会においても重要な政策として浮かび上がったのは、桜島の火山防災に関する問題である。市長は、火山防災専門官の登用や防災研究所の設置を通じ、大規模噴火への対応を強化する必要性を訴えた。本市が抱える課題を解決するための施策が推進されることが期待され、今後も引き続き注目が集まることが予想される。