令和6年第1回鹿児島市議会臨時会が5月14日に開会した。
この臨時議会は、一般選挙後に開催される初の会議となる。
議事日程では、議長や副議長、常任委員、議会運営委員の選任が行われる。
まず、ワンポイントで紹介されたのは、議長の選挙において川越桂路議員が当選したことである。
新議長の川越桂路議員は、「公平・公正で安定した議会運営を実現する」と述べ、議員の協力を求めた。
続いて副議長には伊地知紘徳議員が当選し、「議長を補佐し、公平な運営に努める」と語った。
常任委員の選任については、各委員会の委員名が厳正に指名され、全議案に対する議員の賛同が確認された。
その後、日程に追加された専決処分の承認を求める件についての審議が行われた。
この中で、各議員からは専決処分を行った理由やその内容に関する質疑が活発に行われた。
市長の下鶴隆央氏は、国家や地方自治体の財政課題に触れた後、地域活性化に向けた具体的な施策を述べた。特に人口減少対策として、ICT活用や子育て支援について言及し、「住みたい・訪れたいと感じるまちづくりを目指す」と強調した。
質疑応答では、低所得者支援に関する給付金の詳細や、個人住民税の特別控除についても議論された。
特に、税制改正に伴う市民生活への影響が懸念される中、たてやま清隆議員が提出した質疑は注目を集めた。彼は、定額減税の複雑さを指摘し、実質的な支援が必要だと訴えた。
これに対し、下鶴市長は国に対して適切な要請を行うとしつつ、市民への周知徹底を図る意向を示した。
議論の終息を迎え、最後に監査委員の選任が行われ、全ての議案が原案どおり承認された。