令和6年第1回定例会整理された議案と2024年度予算に関する質疑が行われた。議員たちは八重山地域の風力発電事業や、その影響が環境へ及ぼす懸念を強調した。
のぐち英一郎議員は、風力発電事業について直接的な確認を求め、市長は実際に山に登った経験がない旨を述べ、環境保護の大切さを認識すべきと強調した。
今年の予算案では、賃上げの原資づくりや公共交通の維持に向けた支援についても意見が交わされた。のぐち議員は、賃上げの原資として地域の企業への助成や、商工業者への支援強化を訴えた。市長は国の対応などを踏まえた施策を進める姿勢を示した。
また、社保の負担軽減については、国民健康保険税の負担軽減に関する議論が行われた。たてやま清隆議員は、県の財政安定化基金を活用することで負担を軽減できると提案し、その実現を求めたが、市は財源の厳しさを理由に、現行の制度を維持する意向を見せた。
さらに、マイナンバー制度の導入に関しても議論が展開された。市民から持たれる懸念として、代替の資格確認書を交付する際の混乱や、マイナ保険証の利用促進が求められた。マイナンバーカードの取得が進まない中、情報提供や周知の重要性が強調された。
議会での質疑応答は、法律相談の受け付けや障害者医療助成における所得制限の導入、さらに過誤調整問題についても追及された。市の財政運営が市民生活に与える影響に対する議員の姿勢が鮮明に表れた内容となった。市長は、課題には真摯に取り組むと述べたが、より具体的な措置が求められている。