令和5年第4回市議会定例会では、児童虐待対策と公共交通の維持に関する重要な議論が行われた。
市長は、児童虐待の相談件数増加について言及し、積極的な取り組みが必要だと強調した。特に、虐待の早期発見と不安を抱える保護者への支援が喫緊の課題であると述べた。市では、オレンジリボン運動を通じた啓発活動を行っており、さらに市民の理解を深める努力が求められる。
公共交通の話題に移り、下鶴市長は市内のバス事業者との意見交換会を報告し、現状の厳しさを認識していることを明らかにした。特に人口減少が進む中で、交通事業者と市が協力し合う必要があるとし、リーダーシップの発揮を約束した。
新規就農者に向けた支援についても議論があり、鹿児島市では新規就農者の数が堅実に伸びているが、もっと多くの支援が必要だとの意見が寄せられた。オンライン相談が開始されたものの、利用が芳しくなく、改善が求められる。
具体的な施策として、短期入所生活援助事業と夜間養護等事業が進行中であり、今後この制度をより多くの家庭に広める必要がある。特に、地域密着型の支援を強化することが業界の期待に応える鍵となる。
システムの不備や個人情報の漏えいについても反省の声が上がっている。市は職員への研修を通じて意識の向上を図っているが、その実効性が問われている状況が続く。