令和6年第2回鹿児島市議会定例会が、2023年6月27日に開会した。
この定例会では、教育委員会委員の任命に関する議案、教育予算の拡充を求める意見書案が主要な議題として取り上げられた。
第22号及び第23号議案については、提出者による説明が省略され、質疑・討論のないまま同意が得られた。
川越桂路議長は議案の採決を行い、異議がなかったことを確認した。教育予算の拡充を求める意見書についても、同様に原案通り可決された。
市民文化コミュニティに関わる第19号議案も議論された。この議案は、新型コロナワクチンの定期接種に係る補正予算についてであるが、健康被害報告の影響から意見が分かれた。
佐藤高広防災福祉こども委員長は、「コロナワクチン接種において健康被害が著名に報告されており賛成しがたい」という意見が出されたものの、一方では、「重症化予防のために実施すべき」とする意見も見られた。最終的には原案通り可決されることとなった。
また、議論された公金振込手数料については、今後の経費負担に関する懸念が示された。これに対し、伺われた質疑に松尾健志財政部長は、「振込件数が多い課では個別に協議し経費削減に取り組む」と述べた。具体的には、データ伝送への移行が進められ、総務部としても経費削減に応じた対策を講じる考えを示した。
最後に、追加提出された8件の陳情については、閉会中継続審査及び調査に付することが決定された。これにより、市議会は質の高い審査を推進していく姿勢を示した。議会は午前10時29分に閉会した。