令和5年第2回定例会の初日、さまざまな意見が活発に交わされ、議員たちは市政に関する重要な質問を展開した。
最初に、合原ちひろ議員は、男女共同参画社会の形成に向けた本市の取り組みについて質問を行った。特に、国や県の男女共同参画週間における市の取り組みを問い、山本倫代市民局長は、サンエールかごしまでの講演会やセミナーの開催を挙げ、本市でも地域の理解を深める活動を行っていることを強調した。
次に、合原議員は、無縁納骨堂に保管されている遺骨についての市の取り扱いについても言及した。森崎浩文環境局長は、身寄りのない遺骨についての保管状況や引き取りの状況を詳しく説明し、適切な保管が行なわれていることを述べた。また、今後の方針についても地域での理解促進が必要であるとし、合原議員はさらに詳細な対策を期待した。
さらに質問が続いた中で、合原議員は、乳幼児の予防接種の予診票についても取り上げた。福島宏子健康福祉局長は、予診票の変更について説明し、利便性の向上を図っていることを報告した。その一方で、合原議員は、電子版母子健康アプリの導入を提案し、デジタル化への期待を寄せた。
続いて高齢者支援の重要性が指摘され、合原議員は、男性の産後鬱に対する支援の必要性についても触れた。浅井孝こども未来局長は、育児中の男性への相談窓口を設け、心の健康を支える施策が進行していることを述べた。
また、医療費助成制度の現物給付についても議論され、受給者の声が多く寄せられた。市は子育て世帯支援のため、給付内容の拡充を検討し、具体的な支援施策をさらに推進する方針を示した。
次の議題では、合原議員が唐湊地域のバス路線の一部廃止後の乗合タクシー導入について質問した。地域住民の移動手段を確保するため、当局はできるだけ早期の運行に努めると説明し、地元住民からの意見を反映する重要性を確認した。
最後に、施設職員からの相談が示された心の家の有料老人ホーム問題が議席を賑わせた。市は、監査の結果を受けて、必要な指導を行う姿勢を示し、今後の対応にも注視する構えを見せた。