令和4年第2回定例会が6月14日に開議された。本議会では、教育行政や新型コロナウイルス感染症への対応など多岐にわたる議論が行われた。特に教育行政については、新教育長・原之園哲哉氏への質疑が注目された。
西 洋介議員が発言し、新たな教育長に先に教育行政に対する思いを聞いた。教育長は、教育の重要性を強調し、教職員には子供たちに寄り添いながら、特に基礎学力向上や環境整備にさらなる取り組みが必要だと述べた。西議員は、教育長の見解に続いて、新型コロナウイルス感染防止対策、ICT活用、いじめ・不登校問題への具体的な施策についても質した。教育長は、具体的な対策を挙げながら、地域や家庭との連携の重要性も強調した。
次に、待機児童問題が浮上した。この問題は、3年連続で待機児童数が増加しており、特に136人の待機児童の実態が報告された。市長は、要因として慢性的な保育人材不足を挙げ、早急に分析し対策を講じる必要性を訴えた。
また、児童虐待の件数が過去最多となる中、地域での支援体制の強化が議論された。市長は、児童相談所の充実についての姿勢を示し、早期整備に向けての取組を進めると述べた。特に、虐待の影響が長期化することを懸念し、地域全体での子育て支援の強化が必要であるとの認識が示された。
動物愛護に関しても、鹿児島市では殺処分ゼロが達成され、今後もその維持に取り組む姿勢が確認された。市長は、動物愛護に対する市民への啓蒙活動をさらに進める方針を表明した。特に、近年の動物関連活動の促進を受け、未だ生活困窮者へ向けた支援や寄付金を活用した施策の検討が求められている。
最終的に、環境問題への取り組みも確認され、特にゴミ分別や再利用の推進については地域連携が鍵となるとの見解が示された。市長及び教育長は、地域住民との連携を強化する意向を示した。これらの議論を通じて、各議員は具体的な改善策の実行と、地域住民の意見を真摯に受け止める姿勢を求めた。