令和2年2月19日、鹿児島市議会は第1回定例会を開会した。
主な議題として、令和2年度の予算案の審議が行われた。
この予算案は、一般会計が2,771億1,100万円、特別会計が1,318億8,700万円、企業会計が735億8,900万円となり、総額は4,825億8,700万円に達していることが示された。
市長の森博幸氏は、予算案の説明において、全体像だけでなく、具体的な施策の推進にも触れた。
今年は東京オリンピック・パラリンピック、さらにはかごしま国体が控えており、観光交流が重要なテーマとなると強調した。
また、持続可能な社会を目指す「ゼロカーボンシティかごしま」の取組にも力を入れ、次世代のための環境保全を訴えた。
「全力投球・チャレンジ」の精神で、地域資源の活用や子育て支援策の充実を図る必要があると述べた森市長。
さらに、いかにして市民福祉を向上させるかに焦点を置いた。また、以下のような重要な条例案も提案された。
まず、鹿児島市動物の愛護及び管理に関する条例の制定について。この条例は、動物の飼養や保管の基準を定め、愛護活動を促進する内容となっている。
同時に、市立いしき園設置条例の廃止や、職員の配偶者同行休業制度についての新規制定も話題に上った。
委員会報告では、古江尚子市民健康福祉委員長の審査結果が示され、原案通りの可決を求める意見が多数であった。それに対し、議員からは市の財政に対する懸念の声も一部上がった。
特に、第97号議案に関連して、鹿児島港の港湾整備事業に関する補正予算への反対意見が強まった。
「市民の負担を増やすことは容認できない」との意見が強調され、多様な意見が交わされた。
市民福祉を高め、持続可能な社会の実現に向けた新たな法案や施策が具体的な成果をもたらすかどうかに、議会の目が集まっている。今後の進展が注目される。