令和3年12月17日、鹿児島市議会では第4回定例会が開催され、重要議案についての審議が進んだ。
最初に、第90号議案である固定資産評価審査委員会委員の選任についての同意が求められた。議員からは質疑がなく、異議なく可決された。
続いて、第66号から第89号までの議案についても、一括して審査され、各委員長が報告を行った。防災福祉こども委員長の大森忍氏は、可決すべきとの報告を行い、意見の一致を見なかった議案があったことを報告した。特に、第85号議案の一般会計補正予算については、市民からの懸念や意見があったと伝えられている。
重要な議題とされたのは、第91号議案である令和3年度鹿児島市一般会計補正予算(第11号)である。市長の下鶴隆央氏は、41億6千万円を追加した補正予算の概要を説明した。これには、子育て世帯への臨時特別給付事業費が含まれており、国庫支出金を財源とする計画である。市内では子育て世帯に対し、スムーズな支給が期待され、多くの議員からも賛同の意見が寄せられた。
園山えり議員は、質疑を通じて情報の透明性や給付金の適切な運用について問いかけた。彼女は、給付金の事務周知とスムーズな手続きの必要性を強調し、政府の二転三転する方針についても触れた。市長は、迅速な支払いを目指し、現金の一括給付を選択した理由を説明した。この施策には早急な支援が求められ、最終的には議案が可決され、予算規模が83億8千742万5千円に達することが決まった。
また、陳情等の閉会中継続審査や調査の件についても進行し、各議案に関して多くの議員から意見が交わされた。会議後半には、下鶴市長がこの1年を振り返り、新型コロナウイルスへの対応や市行政での様々な施策について言及した。市長は、年末に向けての市民への支援の必要性をあらためて訴えた。市民が安心して暮らせる環境を整備することは、今後も重要課題とされる。
最後に、令和3年第4回鹿児島市議会定例会が閉会し、議長の川越桂路氏が本年度の活動への感謝を述べ、議会の重要性を再確認した。