令和5年第3回定例会が開催され、さまざまな議題が上がった。特に注目されたのは、鹿児島市新島の利活用策と少子化対策である。
鹿児島市新島の利活用策について、観光交流局長の中豊司氏は、新島を観光資源として活用することを目的とした基本方針を示した。
新島の特性を生かしながら、観光客に非日常を楽しんでもらえる場としての整備を進める意向が釈明された。
しかし、コロナ禍の影響で取り組みが一時休止され、現在はクルーズツアーなどのデイユースによる観光活用が主流となっている。同氏は、通行止めの原因である崖崩れについて県に要請していることに触れつつ、島内のトイレはバリアフリー対応の洋式トイレ1基が設置されているが、男女別の設置は未定との回答もあった。
次に少子化対策について話が及んだ。こども未来局長の浅井孝氏は、本市の少子化対策として結婚・妊娠・出産・子育てをサポートしていることを強調した。
しかし、近年の出生数は依然として低下傾向にあり、根本的な対策が必要とされている。
課題としては、多子世帯への手厚い支援が求められ、他都市の成功事例の調査や新しい施策への取り組みが必要との指摘があった。また、教育現場における少子化教育の進展が求められ、今後は教育委員会が主導する施策に期待が寄せられている。
更に、建設局では入札選定基準のっ妥当性や透明性に関する議論が行われ、公平性の確保が重要との認識が示された。具体的には、雇用人数や企業規模を基準とする見直しが求められた。
この議題では、鹿児島市としても持続可能なまちづくりに向けた施策を講じているが、住民との対話や合意形成が急務であることが強調された。過去の問題点を踏まえた今後の取り組みに対して、市民の期待も高まっている。