令和4年第1回定例会では、市長の政治姿勢や令和4年度一般会計当初予算について多くの議論が行われた。
特に、「サッカー等スタジアム整備」は議員の間での大きな焦点となった。米山たいすけ議員(市民連合会派)は、ドルフィンポート跡地での県総合体育館との併設に懸念を示した。
下鶴市長は、スタジアムの多機能化や経済効果を強調しながらも、県との意見調整の重要性を説明した。特に、スタジアムの整備によって市が引き受ける経済波及効果や来訪者数の増加が期待できると述べ、議員らとの意見交換も重ねていく意向を示した。
また、令和4年度の一般会計当初予算についても相当な質疑があった。市長は重点プロジェクトとして、新型コロナウイルス対策をはじめ、地域の稼ぐ力向上と若い世代の支援を挙げた。総務局長の報告によると、新年度当初予算は前年度比64億円増を計上したとのことである。これに市長は、「コロナ自体との戦いに全力を挙げる」と発言し、引き続きの対応を誓った。
市民の一人一人に寄り添った支援を通じた地域の活性化が今後の課題とされ、見るべき施策が次々に提示され多くの意見が交わされた。
特に、町内会の加入促進応援事業や子ども食堂に関する新規事業についても関心が高まり、関係者が自発的に協力することで成果を得るほか、観光や公共交通の見直しといった取り組みにより地域の再生が期待される。
また、高齢化対策に関しても早急な対応が求められており、認知症支援室の設置や高齢者福祉強化策については、地域での支え合いの重要性などが再認識されることとなった。市民が安心して生活できる環境を整えるために必要な策を、引き続き探っていく必要があると指摘された。
具体的な施策やプランを挙げて、各議員がそれぞれ進展や成果を確認しつつ、次回の議会でさらなる議論につなげていく方針が明確になり、地域を支える施策への期待が感じられた。