令和4年2月22日、鹿児島市の定例会が開かれ、様々な議案が上程された。
議事日程では、第93号議案から第109号議案及び第148号議案が一括で議題にされ、各常任委員長からの審査報告が行われた。特に、防災福祉こども委員会の大森忍委員長は、付託された議案4件について、いずれも原案通り可決すべきとの報告を行った。
次に、市民文教委員会のたてやま清隆委員長からも、同委員会に付託された議案3件が全て原案通り可決すべきとの報告があった。しかし、第99号議案、令和3年度鹿児島市一般会計補正予算に関しては、賛成意見とともに反対意見も表明された。
園山えり議員は、特に個人情報保護に関する懸念を強調した。公務員への個人番号カードの処理の促進が、市民の情報漏えいを招くリスクを引き起こしているとの意見があり、他の議員からも同様の懸念が示された。
また、鹿児島港の港湾整備についての報告も行われた。人工島の整備については、新型コロナウイルスの影響が続く中で、経済効果が見込めない状況であるとの指摘があり、反対意見も出された。
同日の日程の中で、鹿児島市の各種条例の一部改正や、令和4年度予算案の説明も行われた。
市長の下鶴隆央氏は、ウイルス感染症対策として、市民の安全と健康を最優先に、今後も持続可能なまちづくりに取り組むと述べた。また、この度の予算案では、一般会計2680億円、特別会計1336億円、企業会計729億円の総額である4,745億円が計上されていることが説明された。
各種議案は次回の議会に再び議題に上げられることになり、今後の市政運営に向けた重要事項として、議員間での意見調整が続けられる見込みである。