令和4年第2回定例会が6月16日に開催され、重要な議題が多数取り上げられた。
特に、新型コロナウイルス感染症に関する議論が目立つ。健康福祉局長の成尾彰君は、感染者数の現状と課題について詳しく述べた。4月と5月に増加した感染者数は減少傾向にあるものの、本市では高止まりの状態が続いていると報告した。
次に、PCR検査の実施状況についても言及された。本市のPCR検査は約290の医療機関で行われており、発熱等の症状がある方はかかりつけ医や受診・相談センターへの連絡が推奨されている。ただ、無症状者の情報は把握されにくいため、感染拡大を防ぐ対策が求められる。成尾氏は、「無症状の濃厚接触者に対しても積極的な連絡体制が重要である」とのコメントを残した。
また、地域コミュニティ協議会についての質疑も行われた。市民局長の牧野君は、地域活動が広がりつつある一方で、役員の負担が増加している現状に言及し、協議会の運営が円滑に行われるよう努めていると回答した。改めて町内会との連携が重要であるとの意見も出された。
さらに、環境問題や河川の水質保全に関する議題が取り上げられた。稲田祐二環境局長は、花野川の支流における流出状況とその対策について説明した。現在、県と市で連携し、環境パトロールを強化しているが、依然として問題は残っている。市民からの苦情に対しては速やかに対応する姿勢が求められており、環境保全の観点からも一層の努力が必要とされる。
議会では、鹿児島県後期高齢者医療広域連合議会議員の選挙も行われ、候補者に対する質疑が実施された。議場は封鎖される中、しっかりとした選挙の実施が確認された。これにより、県民の健康と福祉の向上に寄与する体制が整うことが期待される。
最後に、各議題に対する市民の懸念や要望を受け、行政側は今後の対応に向けた具体的な行動を求められる場面が多く、また市民との関係構築が不可欠であると再確認された。