令和5年第3回定例会が8月30日、行われ、多岐にわたる議題が討議された。
地域の防災対策や教育環境の改善について、さまざまな意見が交わされた。
特に稲荷川の放水路については、古江尚子議員が、工事の進捗を懸念した。
「放水路建設が進んでいない」と強調し、早期着手を求めた。
下鶴隆央市長は、流域治水の重要性を認識し、昨今の気候変動に伴う災害への備えが不可欠であるとの見解を示した。また、女性版骨太の方針2023についても言及し、女性が活躍できる環境づくりに向けた取り組みを進めていく姿勢を明らかにした。
さらに、鹿児島市が新たに設置を計画する児童相談所についても、議論が行われた。
本市では地域への理解を得ることが重要とし、地域住民への説明会開催を予定していることが報告された。
また、桜島地域において新設される義務教育学校については、地域住民から寄せられた要望等を考慮し、開校準備が進められている。
新たな施設や教育課程の検討が進む中、その実効性が期待されている。
公共下水道に関する雨水管理や浸水対策についても、重要性が改めて訴えられ、今後の整備計画が問われた。
下水道計画区域の整備状況とともに、浸水シミュレーション結果に基づく重点対策地区の設定などが進む中、地域住民の不安解消に向けた取り組みが求められている。
市民生活の基盤を支えるインフラ整備や防災対策は、財源確保や実施計画の策定に引き続き注視されることが期待される。