令和4年第1回定例会が開催され、様々な議案が審議された。
中心となったのは、五ヶ別府町の元そうめん流しに関連する境界確定の問題である。議員の大園盛仁氏がこのテーマを深く掘り下げ、市民の視点から質問を行った。
大園議員は、過去の境界確定に伴う問題を提起し、水道局の対応を厳しく問いただす。彼は、旧谷山市時代に水道本管が埋設された土地について、適正な手続きが行われなかった可能性があると強調した。具体的には、水道管が民有地に埋設された理由について疑問を呈し、業務の不透明さを指摘した。
水道局長の鬼丸泰岳氏は、土地所有者について法務局の登記簿に基づいて確認されたと説明。しかし、大園氏は過去の民事裁判や歴史的背景を挙げて、この説明が不十分であると主張した。市民の声を無視した行政手続きが問題の根本であると訴えている。
また、大園議員は、地元における里道の歴史的重要性を強調。過去に農政側から指導を受けながらも、地域の歴史や文化を尊重した対応が不足していると批判した。その一方で、里道の境界確定が不適切であった説を裏付ける証拠を示した。
今回の会議では、行政の透明性と市民参加の重要性が浮き彫りとなった。特に、元そうめん流しの土地に関わる問題に関しては、多くの市民が関心を持っている事案であり、行政はより慎重な対応が求められるとの声が上がった。また、大園議員は市長に対して、住民目線の市政運営を強く要請した。
今後の議会運営には、行政手続きの透明性や市民の意見を中心に据えた運営が求められる視点が必要とされる。議会は、今後も各常任委員会に議案を付託し、詳細な審査を行うことになる。