令和5年第1回定例会が開催された。中でも、市長の政治姿勢に対する議論が注目を集めた。各議員が様々な課題を提起し、市長はその都度丁寧に応じた。山口健議員は市長の政治信条や組織運営について質問。市長は「市民のための市政」を基本に市政運営に取り組んでいると述べた。
また、普通建設事業費の予算についても質疑が行われ、物価の高騰を受けて予算に組み込まれた部分についての説明が求められた。市長は「要求時点の物価高騰分については反映されているが、今後の上昇分については適時対応していく考えである」と説明した。
指定管理者選定に関しては、山口議員が昨年12月の委員会報告を引き合いに、制度改善の必要性を強調した。市長も同様の見解を示し、「指定管理者の選定は競争性を確保する必要がある」と述べ、透明性の確保を目指していく方針を明らかにした。
労働者協同組合の活用については、地域への貢献が期待されるとの指摘があった。市長は「国の制度が推進されることで様々な地域の集落維持や自治体の負担軽減が進むことが望ましい」と強調した。
桜島フェリーの減船については様々な懸念が寄せられた。運航頻度の低下が観光や島民生活に与える影響について市長は「経営の立て直しが最優先であるとの考えで、今後も継続的に状況を見守っていく」と回答した。市民や観光客に対するサービスの質は十分に保たれることに重きを置く意向も表明した。
鹿児島港本港区エリアでのスタジアム整備については、具体的な姿や機能の整理が求められ、スタジアムの立地を巡る議論も引き続き行われた。市長は「市民皆様のご意見を基に、検討を進めていくことで調和のある工事を肝に銘じ、一定の理解を得られるよう努力する」と発言した。
また、教育委員会は市立高等学校の入学試験状況や活性化策についても報告。教育長は「現状を踏まえ、特に商業高校や女子高校などの活性化が急務である」と述べた。学校経営の見直しが進められる中、入学者数の減少に対しての対応策も求められる。
インボイス制度に対する影響や、シルバー人材センターに関する議論も交わされ、特に登録申請状況や入居者の負担軽減について市長の認識が改めて問われることとなった。市長は「必要な情報提供を行い、今後も柔軟に対応を進めていく」と回答した。
議会の終了間際には、市営住宅条例の改正に関連し、駐車場使用料が施行される意向も示された。市長は「管理の適正化や市民への公平な負担を求められる中、必要な措置を検討していく」と述べた。今後とも、地域のニーズに応じた施策が求められることが示唆された決定的な会議となりました。