令和6年2月20日、鹿児島市議会において第1回定例会が開かれ、多くの議案が審議されました。
特に注目すべきは、第100号議案である「鹿児島市言語としての手話への理解の促進及び障害の特性に応じたコミュニケーション手段の利用の促進に関する条例」制定に関するものでした。市長の下鶴隆央氏は、この条例が全市民が相互に人格と個性を尊重し支え合う社会の実現に寄与するものであると強調しました。
また、市議会では大園たつや議員が発言の取り消しを行い、特定の質疑に関して訂正を要求しました。これに対して議長は、特に異議がないことを確認し、取り消しを認める決議がなされました。
さらに、議案第84号と第90号に対する討論もあり、日本共産党市議団を代表して、園山えり議員が反対意見を表明しました。これには医療費助成条例の改正案に関する意見が含まれ、約500人の対象者が制度から外れることで新たな負担が生じる懸念が指摘されました。特に、所得制限が導入されることが多くの障害者にとって負担増となることを問題視しました。
市議会は他の議案についても慎重な審議を行い、多くの委員長からの報告を受けました。特に福祉関係の予算や条例改正については、地域社会における必要不可欠な支援を行うため、引き続き充実が求められています。中元かつあき建設消防委員長は、自身が審査した議案について細心の注意を払い、全ての委員が原案通り可決することを提案しました。
結果として、賛成多数により大多数の議案が通過しましたが、具体的な給付や助成の見直しが求められる中、議会はますます地域住民の生活や福祉に対する責任を強めていく必要があります。