鹿児島市の令和5年第1回定例会が2月28日に開催された。この会議では、多くの重要な議題が取り上げられた。特に、コロナ禍の影響や経済の回復に向けた具体的な施策、また多様性を尊重する社会の実現に向けた相談が進められた。
議長は、会議の冒頭でコロナ禍における経済対策の必要性を強調した。一方で、こじま洋子議員は、市長に対し、鹿児島市における待機児童問題、LGBTQコミュニティへの理解促進を求める発言を行った。市長は、待機児童解消のため、予算倍増や地域経済の活性化策に取り組む姿勢を示した。
特に、視察された海外での成功事例を鑑みた「多機能複合型スタジアム整備検討事業」についても議論された。この事業の目的は、観光や地域経済を支える地元魅力を最大限に引き出す事であり、多くの参加者の期待が寄せられている。市は、これまで多くの意見を集めながら、地域全体の魅力向上へと取り組む考えを示した。
また、観光局長からは、鹿児島国体の準備についても報告があり、大規模なイベントによる経済効果を周知した。国体開催に際しての運営には多くの市民ボランティアの協力を得る姿勢が示され、ボランティア登録の現状も明らかにされた。
この他、環境問題に対する取り組みが議論され、鹿児島市が目指すゼロカーボンシティの実現に向けた新たな施策も提案された。市は、2050年までにCO2排出量を実質ゼロにする目標設定を行い、そのための様々な方策の進捗状況が報告された。