令和5年2月13日、鹿児島市議会は第1回定例会を開会した。
議事における重要な案件が多く取り扱われ、特に補正予算の提案が注目を集めた。
市長の下鶴隆央氏は、補正予算として82億7,510万1千円追加し、総額で2,975億7,286万9千円になることを明らかにした。
この補正予算は、原油価格や物価の高騰、新型コロナウイルス感染症対策、子供の安全対策に関するものであると述べた。
具体的な支出内容では、総務費に市債管理基金への積立金が含まれ、また県議会議員補欠選挙の執行事務費の減額が行われる。
さらに民生費では、保育所の管理システム導入支援を行うための補助金を計上した。
衛生費においても新型コロナウイルス感染症予防に関する事業費が増額されている。
特別会計においては、中央卸売市場の維持管理費の不用見込額が減額され、桜島観光施設では利用者減に伴う管理委託料の見込みが計上された。
一方、国民健康保険事業特別会計では療養給付費が増加する見込みであり、対応が求められている。
さらに議題には、市道の認定及び廃止、新たな条例制定についても挙がった。
住居表示に伴う関係条例や地区計画に基づく建築物制限の改正など、地域のまちづくりに関わる重要な議案が提出され、審議が行われた。
議会の進行においては、特別委員の選任が迅速に行われ、小森のぶたか氏が新たに鹿児島港本港区のまちづくりに関する調査特別委員として選任された。
また、会期は36日間と決定され、次回会議は2月16日に再開されることが報告された。
全体として、議会は市民福祉の向上を目指し、予算案を含む重要事項について建設的な議論を行っている様子が伺えた。