令和4年第3回定例会が9月21日に開催され、議題として多数の案件が上がった。
まず、児童相談所の設置について話題になった。特に、鹿児島市における児童相談所は、長らくその設置が課題とされており、近年響く虐待問題に対し、早急な対応が求められている。市は、児童相談所を複合施設にする構想を進めているが、これには賛否が分かれている。特に、複合施設の形態が、利用者にとって有益であるかどうかに疑問の声も上がっており、課題の一環として、児童相談所の利用者、特に虐待を受けている児童やその家庭の視点をしっかりと反映していく必要があると市長は述べた。
次に、あいばすについて。利用者の意見として「バスがない時間帯がある」や「帰りの便の待ち時間が長い」という声があり、効率性を見直す必要があることが指摘された。運行全体の見直しも必要となっているが、特に対象地域に対する柔軟な対応が果たされていないとの意見にも耳を傾けていくことが求められている。
さらに、人・農地プランの法定化が取り上げられ、今後の農業経営基盤強化のために農地集積が強く進められるとの見方が示された。市はこの流れを踏まえ、事業者に必要な支援策を講じていくと述べたが、農地の荒廃を防ぐためにも、取り組みの可能性を探ることが求められている。
全般的に見て、市は今後の施策において、利用者や地域の意見を丁寧に取り入れた上で、効果的な施策を展開する必要があるとする意見が多数あった。市民から寄せられる課題や要望に対し、どのように行政として応え、改善に繋げていくかが、今後の焦点になるだろう。