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観音寺市定例会、書かない窓口や障がい児支援について討議

観音寺市の第4回定例会で、書かない窓口や障がい児支援についての質問が行われ、市長が方向性を示した。
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観音寺市の第4回定例会は、令和5年9月7日に開催された。この会議では、各議員から市の施策や財政、さらには地域の社会福祉など多様なテーマについての質問が上がった。

特に注目を集めたのは、白川雅仁議員の「書かない窓口」の進捗状況についての質問である。白川議員は、この取り組みが市民の利便性向上と職員の業務効率化に寄与するものであると考えてきた。市長の佐伯明浩氏は、「業務改革の計画として、まずは窓口利用の多い部署から取り組みを進めている」と述べ、既存のシステムの標準化や共通化を通じて業務の効率化を図る考えを示した。具体的には、令和7年度中に基幹システムの移行を予定している。

次に、白川議員が提起したのは、「切れ目のない障がい児支援」に関するトライアングルプロジェクトの取組である。このプロジェクトは、教育と福祉の連携を図り、特に発達障害を持つ子供たちへの支援を強化することを目的としている。市教育長の十河聖司氏は、すでに地域での連携会議を立ち上げており、さらなる情報共有や支援方針の整理を進めていると述べた。

白川氏は続けて政府が掲げる「こども誰でも通園制度」についても質問した。この制度は、0歳から2歳児を含むすべての子供たちが柔軟に通園できるようにすることで、子育て家庭の孤立を防ぎ、多様な支援を提供することを目的としている。市長は、「現行の預かり保育との違いや2024年度の実施に向けて、実施状況を把握しつつ準備を進めている能力を強調した。

また、財政についての質問も多く挙がった。篠原重寿議員は財政の現状を踏まえて、持続可能な運営方針の策定を求めた。これに対し、総務部長の田代直樹氏は、「財政力指標は過去3年間で改善傾向にあり、財政調整基金も増加している」と述べ、今後の方針を明確に示した。

特に防災力の強化について、佐伯市長は自主防災組織の設置状況及び訓練の実施状況を報告した。現在188組織が設立され、93.3%のカバー率を誇っているが、訓練の全容把握は難しいとのことで、さらなる拡充が求められている。

最後に、観光資源の話題が取り上げられ、市が有明浜や琴弾公園でのイベントの実施方針を明かした。市長は、「地域資源を生かした企画を展開していく」と決意を表明した。地域資源の活用についても積極的な取組が進む中、市民からの声が反映されることが今後の重要な課題である。市の施策に対する熱心な議論が交わされたこの定例会は、地域の未来と市民の生活をより良くするための重要なステップと言える。

議会開催日
議会名令和5年第4回観音寺市議会定例会
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