観音寺市議会の臨時会が11月16日に開催され、議案第71号として提案された令和4年度観音寺市一般会計補正予算(第7号)が議論された。
議案の主な内容は、新学校給食センター整備運営事業に関連した債務負担行為の補正であり、金額は55億3,002万円に設定される。この額には金利変動や物価変動の影響が考慮されており、以前の議案では約66億6,000万円が提案されていた。この議案は、先月の臨時会で否決された内容を修正し、事業期間を約5年間短縮する形で再提案されたものである。
佐伯明浩市長は議案の提案理由として、急速な社会経済の変化への適応を強調した。彼は「教育部長とともに見直しを進め、子どもたちにより安全でおいしい給食を提供するために全力を尽くす」と述べた。
この議案に対する質疑の中で、藤田均議員は「今回の補正は先月の否決内容に対する修正に過ぎない」と述べ、政府の透明性を求めた。これに対し、合田浩幸教育部長は「前回否決された議案を見直し、事業実施期間を短縮することで財源の適切な利用を目指した」と説明した。
大久保隆敏議員は、依然として使用可能な観音寺給食センターへの見解を表明し、「まだ使える施設を壊して新たな施設を建設するのは無駄遣いだ」と反対意見を述べた。
討論は活発であり、賛成派からは新センターの必要性が語られる一方、反対派からは既存施設の再利用を主張する声があった。
最終的に、議案第71号は賛成多数で可決された。佐伯市長は会議の終わりに、議決に感謝の意を示し、新学校給食センターの建設を進めることで「安全で安心な給食の提供を実現する」と強調した。
以上が、令和4年第8回観音寺市議会臨時会の議事録の概要である。臨時会は午後4時09分に閉会した。