令和2年第1回観音寺市議会定例会では、新型コロナウイルスの影響が議題として特に注目され、多くの議員がその対策について質問を行った。
特に詫間茂議員は、健康格差の問題に言及し、低所得世帯における健康診断未受診者の割合が高いことを指摘した。大西憲裕健康福祉部長は、国民健康保険加入者の63%、後期高齢者医療加入者の68%が未受診であると伝え、今後も受診環境の整備に努め、できるだけ多くの市民に健康診査を受診してもらえるよう取り組む考えを示した。
また、認知症予防については、地域包括支援センターが関連施策を推進し、認知症に関する啓発活動や各種教室を開催することで、予防への関心を高める方針が発表された。特に、運動不足の改善や生活習慣病予防の重要性が強調され、地域の高齢者が安心して生活できる環境づくりが求められた。
職員採用の年齢制限についても議論が交わされ、土井久史政策部長は、観音寺市職員の任用に関する規則を見直す考えを示し、特定の条件において年齢制限を引き上げることも検討すべきとの意見を述べた。
加えて、有明浜の堤防については、浮田健二建設部長が、過去の水害を受けた堤防整備の進捗を報告し、県に早期の対応を求めていることが確認された。
また、観音寺市総合運動公園においては、陸上競技場の全天候型への改修が行われ、利用者数も増加していることが明らかにされた。市民の健康促進を目的とした施策は、今後も強化される見込みである。
議会では、地域の安全対策として、災害時の避難所環境整備についても詳しく議論され、特に豊浜総合体育館の空調設備に関する計画が進行中であることが伝えられた。増加する自然災害に対する具体的な対応が求められている。
最後に、公共施設の維持管理については、新しく制定されたハザードマップが今後の整備指針として重要であることが確認され、関係者間の連携が重要視されていることも伝えられた。
これらの議論を通じて、観音寺市議会は市民の健康や安全を守るため、さまざまな施策を具体化し、実施していく必要があるとの認識を深めている。