令和5年第5回観音寺市議会定例会が行われ、いくつかの重要な議題が議論される中で、議員の辞職勧告や道路問題が中心に取り上げられた。
まず、「岸上政憲議員辞職勧告決議案」についての議論が挙がった。代表して発言したのは篠原和代議員であり、彼は岸上議員によるSNS上の発言がヘイトスピーチに繋がっていると指摘した。篠原議員は、「当事者の岸上議員にはきっちり反省してもらうべき」と述べ、全議員への注意喚起も求めるなど、議会全体の問題として扱うべきであると強調した。議会は賛成多数で議員辞職勧告を可決した。
次に、一般質問の一環として行われた「狭あい道路の解消」に関する質疑が行われた。白川雅仁議員が質問し、市長の佐伯明浩氏は、狭隘道路の重要性とその解消のための取り組みを語った。市内の狭隘道路の総延長は約319キロメートルであり、その55%が狭隘道路にあたるとのこと。市は、他市のように社会資本整備に積極的に取り組んでいきたいとの意向を示した。
また、道の駅の設置計画に関する説明もあった。市長は、中四国一を目指す道の駅の設立に向けて具体的なビジョンを語った。そこでの農産物は新鮮さを重視し、地域特産品の販売拡大、観光振興の拠点とする方向性を打ち出すとともに、ペットのためのドッグランや充実した休憩スペースも設ける計画があると述べた。
さらに、岸上政憲議員に関連するSNS問題の反響は強く、議会内での議論が活発化する中で、今後の市の信頼性にも影響が出る可能性がある。議会は今後、議員に対する規範意識を高める必要があると指摘される。
道の駅設立、狭隘道路解消、そして議員の辞職勧告など、観音寺市の地域問題解決へ向けた取り組みが進む中、議会における合意形成と透明性がさらに求められることは間違いない。
市民から期待される様々な事業とその効果がどのように実現されるのか、今後の議会動向が注目される。