観音寺市議会、認知症支援や医療費助成の強化を議論

令和4年第9回観音寺市議会定例会において、様々な重要な議題が取り上げられた。議員たちは、特に認知症への取組について、具体的な施策を求めた。\n\n認知症は、高齢者にとっての重大な問題であり、議会ではその対応策として、観音寺市認知症ケアパスの整備が紹介された。このケアパスは、認知症を発症した方とその家族が、どのような医療や介護が受けられるかをわかりやすく示すものとなっている。健康福祉部長の大西憲裕氏は、市の施策が評価され、厚生労働省の認知症ケアパスコンテストで優秀賞を受賞した事実を強調した。\n\nまた、ひとり親家庭等への医療費助成の拡充についても議論され、独り親家庭の現状に配慮した支援が求められた。議員は、特に大学進学時における医療費助成を提案し、市長もこの点について今後の検討を約束した。\n\nさらに、学校におけるてんかん発作時の口腔用液の投与についても議会で触れられた。教育長の三野正氏は、学校での対応が重要であり、教職員への情報提供と連携が進められる中、迅速な投与が実施可能である旨を述べた。\n\n会議では、発達性読み書き障害（ディスレクシア）への対応の強化が求められ、教育現場での特別な支援が必要であるとの認識が示された。特に、様々なデジタル技術の活用が進む中で、教育のデジタル化には多くの期待が寄せられている。\n\n議会の最後には、農業支援についても触れられ、特に新規就農者への支援が強調された。市は、新規就農者を支える施策を展開しており、これにより若者の農業参入が促進されている。市長も、農業は観音寺市の基幹産業であり、その持続的発展が重要であることを改めて強調した。\n\nこのように、今回の議会では、認知症への具体的な施策、ひとり親家庭への支援、学校での緊急時対応、さらには教育のデジタル化、農業の振興など多岐にわたる課題が議論され、市の未来を見据えたさまざまな取り組みが進められることとなった。