観音寺市議会は令和2年第1回3月定例会において、数多くの議案が審議され、いくつかが全会一致で可決された。
主な議題としては、観音寺市監査委員条例の一部改正や、印鑑条例の見直しがあった。特に、観音寺市長及び副市長の給料に関する特例も延長されることが決定された。この改正については、市長や副市長の減額措置を維持するとの立場から賛成の意見が募った。
色々な議案が提出される中、伊丹準二総務委員長は「今回の議案は重要な現行条例の整理であり、全ての案について特に問題が見られず、どれも一致して可決すべきである」と強調した。また、合田隆胤議員は、「一般会計補正予算については、程度の差はあるが、全体の歳出削減を目指す重要な対策」とコメントした。
予算関連としては、令和元年度観音寺市一般会計補正予算が1億3,140万の減額が見込まれ、無駄を省く為の作業が行われた。特に、「食料自給率の回復に逆行する補助金の削減」については、藤田均議員が反対討論し、農業への悪影響を懸念する声も聞かれた。藤田議員は、「こうした動きは将来的に観音寺市にとって致命的な結果をもたらす」と警告を発した。
一方、観音寺市公共下水道事業に関する議案や、港湾管理条例の一部改正も挙がり、これについての討論も活発に行われた。特に公共事業の維持と整備に関する意見交換が頻繁に行われ、建設経済委員長は、その必要性を訴えた。
結果的に、議会に提案された全ての議案は全会一致で可決され、議長は「市民生活を守るため、引き続き努力していく」と述べ、閉会した。また、コロナウイルス感染の影響が指摘される中で「早期収束のため、市民のご理解と協力をお願いする」と市長からの発言があった。今後も議会と市民との対話が求められる。