令和元年第1回観音寺市議会定例会が6月18日、午前10時15分から開催され、一般質問が実施された。議員たちは住宅の耐震診断や改修制度、奨学金返済支援、観音寺市の漁業の現状と振興策など、多岐にわたる問題を提起した。
一般質問では、合田隆胤議員が成人式の開催について議論を呼んだ。成人年齢が引き下げられる背景に鑑み、成人式を18歳から20歳に維持するべきだとの意見が出された。井上英明教育部長は、成人式の実施方針に関して、各自治体の状況を注視する必要性を強調した。
藤田均議員は、居住者の定着を促進するための奨学金返済支援事業の導入を提案した。市内での定着の促進を図る意義を訴え、関連する自治体の事例を挙げながら市の施策を求めた。
また、観音寺市の漁業の現状についても質疑があり、森賢晃経済部長は、漁業従事者が減少し、高齢化が進行中であることを述べ、次世代の人材育成が急務であると認識を示した。さらに、長期休暇時の放課後児童クラブの待機児童問題についても議論され、対応策として地域のボランティア参加の提案があった。
加えて、五味伸亮議員は、観音寺駅の南側改札設置に関しても提案した。利便性向上を図るための具体的な構想を求める声が上がり、南改札の設置が市民と観光客にどれほどの利益をもたらすかが注目された。市長は、JR側に早急に協議を進める意向を示し、タイミングや交通整備の重要性を強調した。
今回の定例会では、教育施策や地域振興策に対する地元のニーズが表れた。議員たちは、今後の施策展開に期待を寄せている。今後、これらの問題を持続的に議論し、市民ニーズに応える形で施策の実施が求められるが、議員からの提案や要望が実現に向けて着実に進むことが期待されている。