令和5年第3回観音寺市議会定例会が開催され、様々な重要な議題が取り上げられました。
中でも、コロナ移行後の生活支援や雇用対策についての議論が際立ちました。市長の佐伯明浩氏は、コロナ禍で影響を受けた世帯への生活支援策を強調し、特に緊急小口資金及び総合支援資金の特例措置を活用したと述べました。具体的には、支援を受けた世帯数や貸付件数について詳細に報告され、生活資金貸付制度の重要性が確認されました。一方で、生活資金の返済状況についても言及され、現在の状況では返済の猶予が求められています。
続いて、買物弱者支援に関する質問が行われ、豊浦孝幸議員は特に高齢者の買物支援について質しました。市長は、地域の高齢者が日常的に買い物や医療機関への通院に困っている状況を認識し、移動支援を含む具体的な対策を検討中であると述べました。また、五郷山部分林の分収林に関しても、持続的な管理を求める意見があり、地元の資源を活用した管理方法が模索されています。
観光に関しては、観光広域連携の強化が議論され、地元の観光資源を結びつける連携事業の重要性が再確認されました。市長は、地域の魅力を最大限に活かし、周辺市との連携による観光振興が今後必要であるとし、具体的なプロジェクトへの取り組みも強調しました。
さらに、障がい者や高齢者の投票支援策についても質問があり、投票環境を改善するための取り組みが進められていることが報告されました。これには、コミュニケーションボードの導入や、投票支援カードの提供などが含まれており、よりスムーズな投票が可能になるような措置が計画されています。
最後に、学校給食費についても議論があり、地産地消を進める取り組みが評価されました。特に、給食で使用する米について、市内産を増やすための方策が検討されており、行政としての責任が果たされるよう努める意向が示されました。
このように、観音寺市議会における議論は、地域の課題に真摯に向き合い、具体的な支援策や施策の導入に博されています。今後も市民の声に耳を傾け、持続可能な地域づくりを進めていくことが求められています。