令和元年9月、観音寺市における定例会が今月開催された。特に注目を集めたのは介護施設のワークサポート事業に関する議論である。
東京都文京区は、介護人材不足の解消を目指し、60歳以上を対象とした「介護施設就業体験セミナー」を実施し、成功を収めている。これに対し、詫間茂議員は観音寺市に同様の事業を導入する考えがあるか尋ねた。健康福祉部長の大西憲裕氏は、本市でも介護人材の育成を進めているが、現状で介護施設ワークサポート事業は実施していないと述べた。さらに(地域包括支援センターでは)生活支援ボランティアの養成研修も行われており、地域ニーズに応える方策とし、連携を深めていく考えが示された。
次に、健康ポイント制度について、詫間議員は現在の利用状況を問うと、大西健康福祉部長は、携帯電話アプリの利用者は285名であると報告した。市は健康づくりの普及に努めており、特に若い世代にアプローチすることで更なる参加を促したいと強調した。
自治会加入率についても議論があり、薦田等市民部長は63.1%とし、加入促進のための啓発に取り組んでいると説明した。この件について詫間議員は加入障壁への取り組みを求めた。
最後に、ホームページの改善を求める意見が寄せられ、特に観音寺市の観光情報の充実を期待する声が上がった。市は、若手職員のアイデアを活かした運営を目指すことを強調し、期待が寄せられる。
これらの質問を通じ、観音寺市の行政は市民へのサービス向上を狙っていることが明確になった。若年層から高齢者まで幅広い視点で市の行財政健全化に貢献できるよう、市民と行政の連携が強化されることが望まれる。