観音寺市議会で開催された第4回定例会では、地域活性化や市民サービスの向上に向けた取り組みが議論された。特に自転車保険についての議論が印象的で、白川雅仁議員が自転車利用者の安全を確保するため、自転車保険加入義務の実施状況について質問した。市長の佐伯明浩氏は、自転車保険を必要とする実態を踏まえ、市として加入促進のための取り組みを進める意義を伝えた。
教育に関する質疑も多く、2024年度に向けたデジタル教科書導入の進展について注目が集まった。教育長の三野正氏は、今年度中に各学校での実証事業を進めていることを説明し、今後のデジタル教育環境の構築に努める意向を示した。
また、男性用トイレへのサニタリーボックス設置の要望についても提起され、すべての人に配慮した施設整備の重要性が強調された。市長はニーズを受け止め、適切な対応を進める考えを示した。
一方、保育施設での使用済みおむつ処理に関しては、現在は保護者が持ち帰る方式を維持し、他市の取り組みも参考にしながら検討を重ねる必要性があるとの見解が示された。さらに、空き家バンクについては、登録物件の利用促進が図られ、成約へとつながる努力がなされていることが報告された。新たな施策として、空き店舗バンクの設立や営業支援の必要性も議論された。
クアオルト健康ウォーキングの取り組みについては、市長が観光振興と健康増進の観点から取り組む意向を示し、地域資源を活用した新たな魅力創出が期待されることが確認された。