観音寺市議会は令和元年第3回定例会を開き、様々な議案を議論した。
12月19日、議案が二十件に上り、一部の反対意見も見られつつも、各議案は可決された。
まず、議案第68号では、一般職の任期付職員の採用及び給与の特例に関する条例の制定が報告された。伊丹準二総務委員長は「全会一致で可決すべきとの決定がなされた」と述べ、議員たちの賛同を得た。
次に、議案第70号から第73号に関して、特別職の待遇に関わる修正について議論が行われた。その中でも、市議会議員や市長等への期末手当の値上げについては、藤田均議員が「一般職との給与の連動には根拠がない」と反対の立場を表明した。特に消費税増税が市民に与える影響を考慮する必要があるとの意見が強調された。
一方で、議案第82号における航路運賃の値上げについても話が及んだ。藤田議員は利用者に対する負担を懸念し、「市民感情に合わない」との厳しい見解を示した。新船の導入に伴う値上げながらも、住民福祉の観点での配慮を求めた。
また、令和元年度観音寺市一般会計補正予算(第3号)では、歳入歳出ともに7億2,880万6,000円を追加し、予算総額を280億2,348万5,000円となる。補正の主な内容には、ふるさと納税推進事業や児童福祉に関する費用が含まれており、財源としては国庫支出金や寄附金などを活用すると報告された。
閉会の挨拶では、白川晴司市長が「新しい議会体制の下、改めて市政運営に取り組む」と決意を表明した。市長は新年に向けて「実りの多い年を迎えられるよう、努力していきたい」と述べた。議会は18日間にわたる慎重な審議を経て、すべての案件を終了し閉会した。