観音寺市にて開催された令和5年第3回定例会では、地域の重要な課題が議論された。
特に医療的ケア児に関する問題がクローズアップされており、特にその家族への支援策が求められる中、佐伯明浩市長は、医療的ケアが必要な子どもとその家族に対する取り組みを強化する意向を示した。この法律の施行に伴い、市は医療的ケア児を保育施設に受け入れるための体制を整備しており、看護師を配置し、医療機関と連携していることを説明した。今後も、関係機関と協力し、より良い保育環境を提供する方針を明らかにしている。
次に、HPVワクチン接種に関する質問も行われた。白川雅仁議員は、子宮頸がんの予防においてワクチン接種がいかに重要かを訴え、地域の接種率が国際的な基準に比べて低いため、今後の取り組みを強化するよう要望した。これに対して市長は、ワクチンの有効性や安全性に関する情報発信を続け、県や医療機関と連携して接種を促進していく考えを表明した。
さらに、防災の取り組みも話題に上がった。白川雅仁議員が福祉避難所の運営について質問をし、特に要配慮者が直接福祉避難所に避難できるような体制を強化する必要性を訴えた。市長は、福祉避難所の受け入れ体制を明確にし、災害発生時の動きやすさを重視していく方針を示した。
また、地域コミュニティーの強化と自治会の加入率についても触れられた。市長は、自治会の重要性を認識しつつも、加入率が低下している現状を危惧し、加入促進に向けた取り組みを進める決意を示した。各自治会の活動においては若年層の参画が課題となっているため、若い世代へのアプローチも工夫して行う必要があるとの見解が確認された。
これらの議論を通じて、観音寺市の未来に向けた具体的な施策が進められており、今後の展開に注目が集まる。市民の課題に真摯に向き合い、中長期の視点で取り組みを進める必要があるだろう。