雫石町では、観光業の振興を図るため、しずくいし観光協会が中心となり、登録DMOの取得に向けたプロジェクトが進行中である。さまざまな観光資源を持つ雫石町だが、これらを活かすには、執行部と観光事業者間の明確な連携が不可欠とされ、町の支援が期待されている。
現在、町の観光商工課は観光協会職員とともに定期的に会議を行い、地域の観光の質を向上させるための施策を検討している。その一環として、今年度は観光協会のホームページを多言語化して、幅広い観光客の受け入れを図っている。さらに町は観光資源の維持管理と新たなコンテンツ造成を目指し、観光協会への支援を続けることが重要だと認識している。
ただし、登録DMOを目指すには資金面と人材面での十分な確保が必要となる。町が派遣した職員の数を増やすか、専門家を招聘して観光業への理解促進や具体的なマーケティング戦略の策定が求められる。
また、町庁舎の維持・管理や火葬場の更新についても議題に上がった。町庁舎は43年の歴史を持ち、改修を行っているが、施設の寿命がいずれ訪れるため、早めの対応が必要だと指摘される。火葬場も同様で、いずれ補修が不可避となるが、現段階での更新計画は困難とのこと。
さらに、地域福祉に寄与する施設である「憩いの家」についても言及され、今後の維持管理や修繕が進められることが期待されている。これらの公共施設の充実が、地域住民の生活向上につながることが強調された。
このように、観光と公共施設の改善は、雫石町の未来において非常に重要なテーマである。地域の振興と町民の意見を融合させながら、持続可能で魅力ある地域作りが進められることが望まれている。