令和4年6月雫石町議会定例会では、町の未来と地域づくりについての一般質問が行われた。
12番の大村昭東議員は、未来につなぐまちづくりに関心を示し、任期満了を迎える町長に対して具体的な所信を伺った。特に任期満了に伴う町長選への対応について、町長が示した意気込みは印象深い。町長は、これまでの成果を示すために事業に取り組む意向を表明し、地域への思いを強く語った。
町長の猿子恵久氏は、再選を目指し、自身の過去の取組を振り返りながら、ふるさと再生に向けた施策の進行を強調した。「町民参加型のまちづくりを進める」との言葉に、未来への希望が感じられる。彼は、地域が持続可能であるためには人材の育成が不可欠であるとも述べ、地域の課題に対応するために「雫石方式」を追求する姿勢を示した。
また、大村議員が指摘した虹の似合う地域づくりについて、町長はそのブランドメッセージを元に地域の魅力を発信し、町民自身が地域に誇りを持てるよう活動を続けていると語る。特に、コロナ禍における影響とその克服には多くの地域が直面する課題を乗り越える力に繋がるだろう。
さらに、町は観光面でのインバウンド戦略を強化すべく、国際観光客の誘致に注力し、「持続可能性」と「広域連携」に重点を置く方針を打ち出した。町長は、地域の観光プロモーション活動においても、新たな形での発展を目指していると説明した。ただし、観光における地域格差があることを認め、観光需要を取り込むためには、より広範な戦略が求められることが分かる。
同時に、教育に関する質問も重要なテーマとして議論された。事務局からは、昨年度開始されたGIGAスクール構想の進捗と今後の計画について、教育長が詳細に説明。ICT教育の利用が拡大する中で、リモート授業や健康上の配慮が提唱され、家族の協力によるモラル教育の重要性も強調された。特に、学年に応じたICT活用の進め方については慎重に議論されており、低学年の子どもには目の健康が配慮されています。