令和3年12月7日、雫石町議会の定例会が開催され、ヤングケアラーや少子化対策、不登校の実態などが議論された。特に、ヤングケアラーに関しては、早期の発見と支援が求められ、地元の実態調査の必要性が強調された。町長は、現在ヤングケアラーに該当する児童生徒はおらず、今後の調査を予定していないという立場を示した。これは、全国的な問題であり、特に中学生の6%がヤングケアラーであるとのデータがあるため、議会からは更なる調査と支援の強化が強く求められた。
また、不登校の状況も議題にあがり、町内の中学校では不登校率が年々増加している。町長は、この問題に対し教師や保護者が共に対応し、個別の支援が行われていると説明した。しかし、やはり不登校の原因は多岐にわたり、一つに特定するのは難しいことも認識されていた。
特に問題視されたのは、家庭の事情や子どもの学校適応能力の低下であって、これらの要因が組み合わさることで不登校に至るケースが多いとされる。議員からは、今後の教育方針においても、社会的側面から子どもたちを見守り、支援する体制の強化が求められた。