令和3年12月6日、雫石町議会の定例会が開かれ、米価低下による農業支援策や、イノシシ対策に関する課題が議論された。特に、主食用米の生産者への支援については、金子一男議員が強く要望した。
米価の急落が農業者の生産意欲に影響を及ぼす中、町は臨時議会において米生産者支援として10アール当たり1,000円を補助することを決定。上野三四二議員は、この支援が農家の再生産意欲を維持するには十分でないとの考えを示し、より大きな支援を求める声を伝えた。
一方で、町長は、支援策は町の財政状況や国の援助を受けながら進めていることを説明。今後も農協との連携を深め、米の生産者が減少しないように特別な対策を検討していく意向を示した。また、町の農業が特産品や付加価値作物への転作を進める必要性についても言及。
イノシシ被害については、農林課の天川雅彦課長が、電気牧柵の設置や捕獲実績を報告。イノシシの捕獲は順調に進んでいるとし、今後もハンターの育成や地元住民との協力を深めていく考えを示した。
新型コロナウイルス感染症のワクチン接種は、現状で過去のデータから76%以上の接種率を記録しているが、町職員やエッセンシャルワーカーの優先接種について、金子議員は要望を続けた。接種のスケジュールについては、今後定期的に情報を更新することで、地域の状況に応じた対応をする考えであるという。ただ、緊急に有効な結論が出ているわけではなく、引き続き経済活動と感染対策の両立を目指していることが確認された。