令和3年9月7日に開催された雫石町議会定例会では、埋設ダイオキシン問題が大きな焦点となった。
杉澤敏明議員は、この問題に関して独自の対応を求める姿勢を強調した。町が認識している通り、国有林に埋められたダイオキシンの量は2,4,5-T系除草剤4,000キログラムである。
これに対し、猿子恵久町長は、「地域連携を強化し、恒久対策を要求していく」と述べた。特に、秋田の森林管理局への要望書提出を通じた継続的な取り組みが課題として挙げられた。
杉澤議員は、単なる時間稼ぎではなく、実効性のある撤去計画が必要であるとので意見を述べる。その際、町独自に掘り起こしや高熱処理を行うことも念頭に置く姿勢を示した。議会もこの問題の重要性を理解し、支援を行う必要がある。
また、前町立雫石診療所長への町長の発言撤回問題も取り上げられ、発言撤回がどのように行われ、議会にはどのように報告されるべきかが議論された。最終的に、町長は撤回したことを説明し、個人のプライバシーにも配慮している旨を強調した。
続いて、教育委員会においては、スクールバス運行に関する課題が議論された。新入学児童の便宜を図るための要望も考慮され、家庭の声がどのように反映されるかが焦点となった。また、女子生徒の生理に関する対応についても言及され、必要な配慮が町に求められた。
町長は、今後も状況を見守りながら適切な対策を講じる方針を示した。特に生理用品の提供については、丁寧に状況を見ながら検討を続ける必要があると指摘した。町議会での議論を通じて、今後も雫石町の住民の健康と安全を維持するための取り組みが進められることが期待される。