令和3年6月の雫石町議会では、議員からの一般質問が行われ多くの課題について議論されることとなった。
特に、コロナ禍における自殺者対策が重要なテーマとなった。徳田幸男議員は、自殺者数が19年から増加し、全国でワースト1位の数字を具体的に挙げ、自殺対策の重要性を強調した。町長の猿子恵久氏は、既存の計画の効果を評価しつつ、さらなる対策が必要であると述べ、地域の心の健康づくりを推進すると表明した。
次に、パワハラ対策についても言及され、町としての具体的な施策が強調された。議員の指摘に対し、町では基本方針を策定し、相談窓口を設けるなどの取り組みを行っていることが報告された。
さらに、よしゃれ通りへの防犯カメラ増設に関する要望も出され、安全なまちづくりに寄与するための提案が行われた。町側は、先行して設置された防犯カメラの効果を踏まえ、増設に関する意向を表明した。
また、再生可能エネルギーの導入を推進するマスタープラン案についても質問があり、町として地熱発電を含む様々なエネルギーの導入可能性を検討していることが伝えられた。
大区画圃場整備に関して、今後の農業経営の効率化と持続可能な発展が求められている。議員からは圃場整備事業の早期推進を促す意見が多く挙げられ、町の方針に期待が寄せられた。
最後に、雫石駅の開業100周年を祝う記念式典の実施に関する報告があり、地域の活性化に向けた活動が重要視されていることが強調された。町の歴史と誇りを再確認し、将来に向けた意義あるイベントとして位置づけられている。