昨年6月11日、雫石町議会において重要な議題が挙がった。
住民による事業提案型の予算編成枠の導入については、山崎留美子議員が質問した。この制度は平成30年の雫石町協働のまちづくり推進条例に基づいて住民が地域づくりの企画を提案することを目指したものである。山崎議員は、地域づくり計画実践事業について予算が減額されたことを引き合いに出し、成果の評価がどうなっているのかを尋ねた。猿子恵久町長は、地域における住民主役のまちづくりは進んでいるとの認識を示しつつ、経費の活用例として様々な地域イベントを紹介した。
次に、七つ森ヴィレッジ事業の今後についても質問がなされた。山崎議員は、事業が振り出しに戻っている現状を指摘し、具体的な支援の状況と今後の方針を尋ねた。猿子町長は流動的な状況を強調しつつも、地域活性化への取り組みを続ける考えを示した。しかし、ナイスグループの問題が報道され、連携が維持できるのか懸念されている。
また、町の会議の進行や情報公開のあり方にも触れられ、山崎議員は会議記録の透明性や住民の声が反映される仕組みが求められようと強調した。
会議の進行の中で重要なテーマが多く取り上げられたが、特に町の予算編成における住民の参加意識が強まることが期待されている。住民からの提案を受け入れ、実施に向けた具体的なアクションが必要だとする意見が多数寄せられ、これを如何に具体化するかが鍵となるだろう。