令和2年9月の雫石町議会定例会では、杉澤敏明議員による一般質問が行われ、住民生活に直結する重要なテーマについての議論が展開された。
まず、新型コロナウイルス感染症対策について、杉澤議員は町内の宿泊・観光業者、小売業者の現状を尋ねた。町長の猿子恵久氏は、感染拡大以降の業種別の影響を細かく分析し、特に宿泊業へ深刻な打撃があったことを強調した。「特に三月から五月にかけて、売上が大幅に減少した。」との発言が印象的であった。また、政府の「Go To トラベルキャンペーン」などの国策と連携した支援策の進捗についても議論された。この支援策の効果として、予想される経済波及効果が約3,500万円であるとの見込みが述べられた。
次に、雫石町の観光施設の支援状況についても議論が展開された。杉澤議員の質問を受け、町長は「町内の観光施設に対する支援が急務である」と認識を示し、さらなる経済対策が求められる中で町の取り組みが進行中であることを説明した。特に、町が掲げるエンジョイパスポートの発行計画については、5,500円分のサービスを500円で提供する方針が紹介された。これは町内の観光促進を目的としており、購入者が観光地を訪れる際の誘因を高める狙いがある。
また、外来植物の駆除についても質疑が行われた。杉澤議員は、増殖を続けるオオハンゴンソウに対して、町としての大規模な駆除の必要性を訴えた。それに対し、町長は過去の取り組みと今後の方針について言及し、地域住民と連携を強めながら効果的な駆除活動を進める意向を示した。
さらに、雫石高校の支援体制についても多くの関心が集まった。町内の高校が存続の危機にある中、具体的な支援策や取り組みについても協議がなされた。町長は、生徒会など学校内部からの意見も反映させながら、高校のブランド力向上に貢献する施策が求められているとした。
このように、議事は新型コロナウイルスの影響を受けつつも、地域経済や社会生活の維持・発展を目指す具体的な対策について活発な議論が進められた。町民への広報や情報提供、支援の適切な実施が求められている中、各議員からの意見をもとに、今後の実行可能な施策の策定が期待される。